この記事の要約
朝5時、窓を開けたときに肌を撫でた風が、いつもより少しだけ涼しく感じた日の記録です。タイムラインに並ぶファンの方々の様々な空模様を眺めながら、同じ時間に繋がっていても、一人ひとりが全く違う景色を生きていることにハッとしました。遠く離れたそれぞれの場所へ、私らしい元気と新しい季節のワクワクを届けるための、静かで熱い朝の思考を綴ります。
群青色の空と、少しだけ温度を変えた朝の風
いつものように朝5時のアラームが鳴る前に、パチッと目が覚めました。ベッドから勢いよく飛び出してカーテンを開けると、目に飛び込んできたのは少し薄暗い群青色の空。数日前まではこの時間でもすっかり明るくて、真夏の太陽がギラギラとやる気をアピールしてきていたのに、今日はなんだか空の表情が違います。網戸越しにスッと部屋へ入り込んできた風も、まとわりつくような熱気が消え、ほんの少しだけサラッとした手触りに変わっていました。

深呼吸をすると、胸の奥にほんのりと冷たい空気が広がっていきます。北海道の雪深い町で育ったからでしょうか、こういう季節の小さな変化にはすごく敏感に反応してしまいます。短い夏があっという間に駆け抜けて、急ぎ足で次の季節がやってくるあの故郷の感覚が、体に染み付いているのかもしれません。ストーブの出番にはまだ早いけれど、朝晩の空気がピンと張り詰めるあの感じ。東京の夏はまだまだ暑い日が続くはずですが、カレンダーが8月の後半に差し掛かり、ほんのミリ単位で秋が近づいているのを感じて、なんだか無性にワクワクしてきました。
季節が変わる瞬間って、まるで新しい曲のイントロが流れ始めた時のような高揚感があります。昨日までの振り付けを一度リセットして、全く新しいステップを踏み出したくなるような気分。まだ薄暗い部屋の真ん中で軽くストレッチをしながら、この心地よい風をどうやってダンスの動きに乗せようか、頭の引き出しをあちこち開け閉めする時間がたまらなく好きです。
画面越しに並ぶ、それぞれの場所の天気予報
ストレッチを終えてスマホの画面をタップすると、SNSのタイムラインにはいつも通り、早起きなファンの方々からの「おはよう」の挨拶がずらりと並んでいました。ただ、そこに添えられた言葉や写真を見ていると、ハッとさせられることがありました。「こっちは土砂降りで最悪だよー」と濡れたアスファルトの写真を載せている人がいれば、「綺麗な朝焼けに元気もらった!」とオレンジ色の空を共有してくれる人もいます。

私は今、涼しい風が吹く群青色の空を眺めているけれど、画面の向こう側にいるみんなは、全く違う空の下にいる。同じ朝5時という時間を共有して、同じハッシュタグで繋がっているのに、誰一人として同じ景色を共有していない事実に、急に心が震えました。ASTRUMの仲間たちと話している時も同じ感覚になります。同じ言葉を投げかけても、どんな言葉に惹かれ、どんな空気に反応するかは全く違う。一人ひとりが違う視点を持っていて、違う景色を心に映しているからこそ、こうやって言葉を交わすのが楽しくて仕方ないのだと気づかされます。みんな違う場所から、それぞれの色を放っている。それが集まる場所があるって、とても素敵です。
地方に住んでいた頃、「夢なんて現実を見なよ」と笑われたこともあります。あの時、私が見ていたのは狭くて出口のないような灰色の空。でも、今は違います。今の私を応援してくれるみんなも、時には重たい色の空を見上げている日があるかもしれません。住んでいる場所も、見上げている空の色も、抱えている悩みもきっとバラバラです。でも、違う景色を生きている私たちが、画面越しにほんの一瞬でも同じ温度で笑い合えるなら、それってすごい魔法みたいだと思いませんか。それぞれの場所から持ち寄った違う色のピースが、SNSという大きなキャンバスの上でカチッとはまる瞬間を想像するだけで、今日一日のエネルギーが指先まで満タンになっていくのを感じます。
秋を先取りするベロアの質感と、遠くの空に届けるステップ
みんなが違う空の下にいるなら、私はどんな空模様の日でもパッと明るくなれるような、太陽みたいな元気を届けたい。そんなことを考えながら、部屋の隅にある衣装ラックへ向かいました。母が一生懸命縫ってくれた大切な衣装たちを一つずつ眺めながら、ふと手にしたのは深いボルドー色のベロア素材のリボンです。まだ暑い日が続くけれど、今朝感じたあの涼しい風の記憶を、ほんの少しだけファッションに取り入れてみたくなりました。
真っ白なフリルのブラウスに、この秋色のリボンをキュッと結んだら、きっと画面越しでも季節のワクワクが伝わるはず。雨で憂鬱な朝を迎えている人にも、忙しくて空を見上げる余裕を持てない人にも、「あ、少し秋っぽい!」と笑顔になってもらえたら最高です。衣装はいつも母と一緒に工夫しながら作ってきましたが、こういう小物のちょっとしたアレンジで全体の印象がガラリと変わるのがファッションの面白いところ。私らしい元気なダンスに、少しだけ大人っぽい季節の変化をスパイスとして振りかける。いつもと同じステップでも、まとう空気が変われば全く新しい表現になるはずです。そんなアイデアが次々と湧いてきて、もうじっとしていられなくなりました。
窓の外を見ると、群青色だった空はすっかり明るい水色に変わり、いつもの眩しい朝の光が部屋を隅々まで照らし始めています。今日も暑くなりそうですが、私には確かにあの涼しい風の記憶が残っています。スマホの画面を閉じて、全身が映る鏡の前に立ちました。違う空の下で頑張るみんなに、この部屋から一番の笑顔とステップを届けるために。まずは今日という新しいステージの、最初の8カウントを力強く踏み出します。つま先から伝わる振動が、どこか遠くの空まで届くことを信じて。
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